建設工事保険
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工事保険は、建築・土木・設備・組立といった各種工事に伴うリスクを幅広くカバーする保険です。
主な補償内容には、施工中や完成後の物件に対する損害、工事中に第三者へ与えてしまった損害への賠償、
さらに作業員（従業員・下請けなど）の労災に対する上乗せ補償などがあります。
大規模な建設プロジェクトから一人親方の現場まで、作業内容に応じた保険が用意されていますが、内容はやや専門的で複雑な部分もあるため、適切なプラン選びには注意が必要です。
主な保険の種類
工事の目的物に掛ける保険
工事中の建物や設備などに生じる物的損害を補償する保険です。
建設現場や仮設資材置き場などで発生する火災・盗難・自然災害といったリスクに備え、工事が完了するまでの損害をカバーします。
第三者に与えた損害を補償する保険
工事作業中に第三者や周辺の建物・物件などに損害を与えてしまった場合に補償する保険です。
たとえば、作業中の落下物が隣接する建物を破損させたといったケースが対象です。
状況によっては、工事完了後・引き渡し後の損害にも対応します。
従業員・下請け業者のケガへの保険
工事現場で作業に従事する従業員やアルバイト、下請け業者などの労災リスクに備える保険です。
作業中の思わぬ事故やケガによって発生する治療費や休業に対する補償を提供し、労働者の安心と現場の安全体制の向上を支援します。
工事の目的物に掛ける保険
この保険は、工事中の建物や設備など「工事そのもの」に対して発生する物的損害を補償するものです。
施工中のさまざまなリスクから、建設物を守る役割を果たします。
たとえば、建築中のビルや住宅などにおいて、次のような事象が補償の対象となります。
| 火災 | 工事中に火災が発生し、建設中の建物が損傷した場合、修理や再建にかかる費用を補償します。 |
|---|---|
| 盗難 | 工事現場で使用している資材や機器が盗まれた場合、その損害額を補償します。 |
| 自然災害 | 台風や大雨、強風などによる建設物の損害に対し、修復費用などを補償します。 |
| 破損 | クレーンや重機の操作ミスにより建物を傷つけてしまった場合、その修繕費用が補償されます。 |
|
予期せぬ事故 （不測かつ突発的な事故） |
作業員のミスや突発的な事故によって建物が損傷した場合にも、修理費用や関連する損失を補償します。 |
このように、工事中に起こり得るさまざまなリスクから建設中の目的物を守り、プロジェクトの安全かつ円滑な進行を支援するのがこの保険の役割です。
※工事の種別に応じた保険設計が可能です。なお、解体工事専業の場合は一部適用条件がございます。
| 工事の分類 | ||
|---|---|---|
| 建築 | 土木 | 組立 |
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第三者に与えた損害を補償する保険
工事現場での作業や関連する業務の中で、第三者にケガを負わせたり、他人の財物を損傷させてしまうケースがあります。
そのような際に負う賠償責任に備えるのが「第三者賠償責任保険」です。
発生した損害賠償金や訴訟費用などを補償し、企業の財務負担を軽減するとともに、安心して工事を進めるための重要なリスク対策となります。
事例 1足場の崩落
- 概要：
- 工事中の現場で足場が崩れ、近くを歩いていた通行人が巻き込まれて負傷する事故が発生した。
- 支払い：
- 通行人の治療費、慰謝料、通院交通費など、被害者への損害賠償にかかる一連の費用を補償。
事例 2建築材料の落下
- 概要：
- 高所から落下した建築材料が、下に駐車していた一般車両に直撃し、損害を与えた事故が発生した。
- 支払い：
- 車両の修理費用、代車費用、その他の損害賠償費用などを補償。
事例 3水漏れ事故
- 概要：
- 工事中の配管ミスが原因で隣接する建物に水漏れが発生し、室内設備に被害を与えた事故が発生した。
- 支払い：
- 損傷した設備の修理費用、復旧作業費、その他の損害賠償費用などを補償。
事例 4借用機械の損壊
- 概要：
- 工事現場内で使用していた、借用中の建設用機械を誤って損壊した事故が発生した。
- 支払い：
- 建設用機械の修理費用、必要に応じて代替機の手配費用などを補償。
事例 5その他の事故
- 概要：
- 資材置き場の管理が不十分だったことで子どもが立ち入り、ケガを負う事故が発生した。
- 支払い：
- 治療費、慰謝料、通院に伴う関連費用などを補償。
従業員・アルバイト・下請け業者のケガへの保険
工事現場で作業を行う従業員やアルバイト、下請け業者の方々は、常にケガのリスクと隣り合わせです。
労災保険だけでは補いきれない部分もあるため、企業としての責任を果たすために、上乗せ補償となる保険の加入が重要です。
この保険により、治療費や休業補償などが手厚くカバーされ、働く方々の安心と企業のリスク軽減の両立をサポートします。
安全性の確保
工事現場は危険と隣り合わせの環境であり、従業員やアルバイト、下請け業者がケガを負うリスクも少なくありません。
あらかじめ保険に加入しておくことで、万が一の際にも迅速かつ適切な治療を受けられる体制を整えることができます。
企業の財務リスク軽減
従業員のケガに伴う治療費や休業補償は、企業にとって大きな負担となる可能性があります。
保険に加入しておくことで、これらの費用をカバーでき、企業の財務的な安定を維持することができます。
ケガへの保険の強み
保険金は、政府の労災保険の認定を待たずに迅速なお支払いが可能です。
さらに、建設業においては経営事項審査（W1項目）で最大15ポイントの加点対象となるため、経営面でのメリットも期待できます。
従業員の安心感
保険に加入していることで、従業員や下請け業者が安心して業務に取り組める環境が整います。
安心感が高まることで現場の士気が向上し、それが生産性の向上にもつながります。
企業イメージの向上
労働者の安全にしっかりと配慮している企業は、社会的な信頼性が高まり、顧客や取引先、パートナー企業からの評価向上にもつながります。
リクルートと維持管理の容易化
保険に加入していることで、企業は安心して働ける環境を整えているという信頼感を与え、優秀な人材を惹きつけやすくなります。
また、従業員や下請け業者にとっても、長く働き続けられる安心感が生まれ、離職率の低下や定着にも繋がります。
事例 1転落事故
- 概要：
- 建設現場で高所作業中の従業員が足を滑らせて転落し、骨折する事故が発生した。
- 支払い：
- 治療費、休業期間中の休業補償、関連する諸費用を補償。
事例 2重機の操作ミス
- 概要：
- アルバイトがフォークリフトを操作中に誤操作を起こし、自身の足を重機に巻き込まれる事故が発生した。
- 支払い：
- 手術費用、入院費用、休業中の補償などを補償。
事例 3作業工具の事故
- 概要：
- 下請け業者が電動工具を使用中に手を負傷し、指を切断する重傷を負った事故が発生した。
- 支払い：
- 緊急手術費用、入院費用、休業中の補償などを補償。
事例 4配管工事中のガス漏れ
- 概要：
- 配管工事中にガス管を破損し、漏れ出したガスにより下請け業者がガス中毒を起こし入院した事故が発生した。
- 支払い：
- 治療費、入院費、休業期間中の補償などを補償。
事例 5落下物による頭部外傷
- 概要：
- 工事現場での作業中、上階から落下した工具が従業員の頭部に直撃し、外傷を負う事故が発生した。
- 支払い：
- 救急搬送費、CT検査費用、入院費用、休業期間中の補償などを補償。
このHPは概要を説明したものです。ご契約にあたりご不明な点につきましては、当社までお問い合わせください。
また当社の引受保険会社については企業情報ページに記載されている引受保険会社欄をご確認ください。
